Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史

吉田裕史:指揮者

東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。

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2008年11月27日 23:59

ppp×ppp?!!

現在、ローマ歌劇場では、12月に上演されるヴェルディ作曲「オテッロ」(シェークスピアのオセロ)のリハーサルが行われています。
指揮はリッカルド・ムーティ。 連日、素晴らしいProva(リハーサル)が繰り広げられていますが、今日のProva italiana(オーケストラ&歌手の合わせ練習)の中でも、とても興味深い指示(言葉)がありました。

オーケストラに最弱音を求める時に、指揮者が使う言葉にはいろいろあります。


例えば:

quasi niente! (クアジ ニエンテ!、ほとんど、"無"で!)

proprio ZERO! (プロープリオ ゼーロ!、まったくゼロ!) 

piano possibile! (ピアーノ ポッスィービレ!、できるだけ小さく!) ecc...(etc...)


今日、マエストロがオーケストラに対して出した指示は、今までに聞いたことのない言葉でした。

pppppp... (ピアニッスィミッスィモ...) ?!?!


皆さんが今までに聞いたことがあるのは、たぶん:

p (ピアーノ)

pp (ピアニッスィモ)

ppp (ピアニッスィスィモ)

などではないでしょうか?


"ピアニッスィミッスィモ!"、マエストロがこの指示を出した時のオーケストラの魅力的な最弱音は何ともいえず美しく、繊細で、、劇場全体が一瞬にして魔法にかかったように、"時間"が止まりました。。

後でイタリア人の友人に聞いたところ、この言葉は、イタリア語としては存在しないけれども、Si capisce..! (理解できる、、!) ということでした。

きっと、オーケストラにとっても、かなり新鮮な表現だったのでしょう!