Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史:指揮者
東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。
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2008年12月11日 05:44
ヴェルディ 1
第1部は、ルネッサンス時代から19世紀までのイタリア音楽を、ほぼ歴史の流れに沿ってご紹介いたしました。
第2部は、ヴェルディ、プッチーニ、そしてヴェリズモオペラを心ゆくまでお楽しみいただきます。
まず最初にお楽しみいただくのは、"歌劇王"ヴェルディ・セレクションです。
ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813年10月10日、ブッセート(パルマ近郊)生まれ)
"歌劇王"、"イタリアの魂"とまで称されるオペラ作曲家、ヴェルディ。世界のどこかでその作品が演奏されない日はありません。特にイタリアのセリエB※クラス以上のオペラハウスにおいては、その年間プログラムにヴェルディの作品が一作も入らないということはほとんど無いと言っても過言ではないでしょう。
彼はその生涯に全部で26のオペラを作曲しました。
第1期の15のオペラは、主に愛国的なテーマに基づいて書かれました。3作目の「ナブッコ」の大成功によって、まずは、オペラ作曲家としての地位を確立します。(以下、改定版などを除く全作品リスト。作品の後の都市名は初演の地。)
1. 「サン・ボニファーチョの伯爵オベルト」、ミラノ
2. 「1日だけの王様」(にせのスタニスラオ)、ミラノ
3. 「ナブッコ」(ナブコドノゾル)、ミラノ
4. 「十字軍のロンバルディア人」、ミラノ
5. 「エルナーニ」、ヴェネツィア
6. 「2人のフォスカリ」、ローマ
7. 「ジョヴァンナ・ダルコ」(ジャンヌ・ダルク)、ミラノ
8. 「アルツィラ」、ナポリ
9. 「アッティラ」、ヴェネツィア
10. 「マクベス」、フィレンツェ
11. 「群盗」、ロンドン
12. 「海賊」、トリエステ
13. 「レニャーノの戦い」、ローマ
14. 「ルイザ・ミラー」、ナポリ
15. 「スティッフェリオ」、トリエステ
第2期は成熟期といってよいでしょう。ヴェルディの鮮烈な個性が、ますます発揮されながらも、よい意味での大衆性と娯楽性のある音楽作りが特徴となっています。
例えば、ほとんどのオペラにおいて、第2幕の第2場にすでに"お約束"となったスーパー・スペクタクル・シーンを配置しました。ほとんど全てのソリスト(主役級歌手)の登場に加え、時には100人を超える大合唱、そして大変華やかなオーケストラの音楽などが、聴衆の感動と興奮を引き起こしました。第2幕終了後の休憩(ほとんどの場合、メインの社交を楽しむ時間となります)を想像してみてください。ロビーやホワイエ で、シャンパンやワインを片手にした紳士淑女達が、たった今体験したばかりのエキサイティングなシーンについて、胸を躍らせながら夢中になっておしゃべりしている様子を!
台本の選び方や登場人物に対するこだわりはかなり独特で、社会的弱者や特異な者(職業、出自、性格、etc...)に対する眼差しは暖かく、そうした人物像の中に本質や真実を見出すという特徴があります。
"せむしの道化"、"ジプシーの老婆"、"高級娼婦"、"出生に秘密を持つ者"、"黒人の女占い師"、"陰謀に長けた者"、"異端審問官(宗教裁判官)"etc... と、ここまで挙げただけでも相当個性的なキャラクターのオンパレードなのに、さらに"殺し屋"?!まで登場するに至っては、大げさなほどにドラマティックと言われている最近流行りの"韓流"も真っ青です(笑)!
(本日演奏される曲は太字にしてみました。)
16. 「リゴレット」、ヴェネツィア
17. 「イル・トロヴァトーレ」、ローマ
18. 「ラ・トラヴィアータ」(椿姫)、ヴェネツィア
19. 「シチリアの晩鐘」、パリ
20. 「シモン・ボッカネグラ」、ヴェネツィア
21. 「仮面舞踏会」、ローマ
22. 「運命の力」、ペテルブルク
23. 「ドン・カルロ」、パリ
つづく。。
Hirofumi Yoshida


