Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史

吉田裕史:指揮者

東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。

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2008年12月 1日 04:04

ヴィヴァルディ

vivaldi_5.jpg

3曲目は皆さん良く御存じの名曲、ヴィヴァルディ作曲の「四季」より"冬"です。

 

アントーニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ (Antonio Lucio Vivaldi, 1678年3月4日生)作曲、合奏協奏曲「四季」より "冬" (Le quattro stagioni "L'inverno")

 

ヴァネツィアで生まれウィーンに没し、その生涯に協奏曲だけでも500曲以上を書いた天才作曲家ヴィヴァルディ、実はオペラもかなり書いていて、なんと94曲も作った(本人談)そうです。


しかし、その生涯はいまだかなり謎めいていて、まだまだ不明な点が多いようです。「音楽の父」と言われ、バロック時代の代表的音楽家である、あの J.S.バッハ(1685-1750)ですら、ヴィヴァルディの曲を研究し、その中から10数曲を取り上げ、実際に編曲までしたにも拘らず、1926年にトリノ大学の図書館で直筆譜が発見されるまでは、ほとんどその活動について知られることはありませんでした。


本日は、あまりにも有名となったこの曲集 「四季」 より、今の季節に合った曲として、"冬"を選んでみました。演奏いたします第1楽章には次のようなソネットが添えられています。

 

        「厳しい風に身震いして凍えている。噛み付くような雪。
        足の冷たさを紛らわすために歩き回る。辛さから歯が鳴る。」

 

ソロヴァイオリンの重音が、歯の"ガチガチ"を表現しています。そんな情景を想像しながらお聴きになってみてください。

 

1. 赤毛であった(らしい)ヴィヴァルディ先生、実は、、"本職"はカトリックの司祭!そのため、「赤毛の司祭」としてヴェネツィア中で有名だったそうです。


2. 中学校の音楽の教科書にも登場し、今では "聴いたことがない人はいない"と言えるほどに有名となった「四季」ですが、イ・ムジチ合奏団の演奏によって大ヒット(1965年頃)する以前は、まったく知られていませんでした。大ヒットの要因は、レコード時代の到来(まだ録音可能時間が短かったSP盤にちょうど良い曲の長さだった)と、とても親しみやすいメロディー&歯切れ良いリズムにあったようです。


3. 前述の"イ・ムジチ合奏団"(I Musici)は、イタリアの室内楽団で1952年にローマの聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成されました。